ヨガの種類と難易度を解説!ダイエットやリラックスにおすすめは?

こんにちは、ヨガ・ピラティスインストラクターのYuriです。

ヨガ(Yoga)にはたくさんの種類があり、それぞれ難易度や効果が異なります。

ダイエットやリラックスなど、ヨガをやる目的によっておすすめのレッスンが違うので、始める際には「ヨガでどんな体験をしたいか」「どんなことを期待するか」を考えて、レッスンを選択しましょう。

今回は、ヨガの種類やおすすめのレッスンについて解説します。

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ヨガの基本用語

ヨガのレッスンの説明の前に、まずは基本的なヨガ用語をいくつか簡単に紹介します。

asana(アーサナ)

asana(アーサナ)とは、ヨガのポーズのこと。国によって発音が違うこともあり、例えばドイツ語では「サ」が濁って「アーザナ」と発音されています。

sequence(シークエンス)

sequence(シークエンス)とは、ヨガで行う動きのこと。1つ1つのポーズがアーサナで、それらがつながるとシークエンスになります。

シークエンスはフロー(流れ)と言われることもあります。

pranayama(プラナヤーマ)

pranayama(プラナヤーマ)とは、ヨガの呼吸法のこと。いろいろと種類があり、それぞれ異なる効果があります。

mantra(マントラ)

mantra(マントラ)とは、ヨガのお経みたいなもの。有名なものだと「オウム(OM)」があります。

ヨガのティーチャートレーニングではマントラはよくやりますが、一般的なヨガスタジオのレッスンではあまりやらないと思います。

ヨガの種類と難易度

ヨガは種類別に効果や難易度が違うので、ダイエット、リラックス、柔軟性の強化など目的別にレッスンを選ぶのはおすすめです。

スタジオでよく行われているヨガについて、種類、効果、難易度について解説していきます。

Hatha Yoga(ハタヨガ)

ハタヨガは最も基本的なヨガの種類で、一般的にスタジオで行われているヨガはたいていハタヨガです。

Ha(ハ)とはサンスクリット語で太陽、tha(タ)とはを意味します。太陽と月は「息を吸うことと吐くこと」「心と体」「陰と陽」などの相反する存在を表し、体のエネルギーバランスを調和させるためのヨガ。

インド古来のヨガで、現代で行われているヨガは全てハタヨガの一種と言われています。

ハタヨガは力強い、意識を持った、という意味もあり、アーサナを通して体、筋肉、精神を強くします。ハタヨガを行う際は自分の呼吸に意識を向けて、丁寧に吸って・吐いてを行ってください。

インストラクターにもよりますが、1つ1つのポーズを丁寧に取っていくので、難易度もさほど高くなく、初心者の方にもおすすめできます。

Vinyasa Yoga(ヴィンヤサヨガ)

ヴィンヤサヨガ(ヴィンヤサフローヨガ)も、ハタヨガと同じく、ヨガスタジオでよく行われているヨガ。

ヴィンヤサという単語は、サンスクリットの「vi」(特別な方法)と「nyasa」(配置する)という意味です。

呼吸と動きを連動させながら、流れるようにダイナミックにポーズを行っていくのがヴィンヤサヨガの特徴。フロー(流れ)がついて「Vinyasa Flow Yoga」(ヴィンヤサフローヨガ)と言われることもあります。

代表的なシークエンスは太陽礼拝で、1つの動作につき一呼吸(吸うまたは吐く)でポーズを取っていきます。

VinyasaのクラスはA→B→Cという順番でポーズを取った後に、A→A’→B→CやA→A’→B→C→Dといったバリエーションを加えて同じような流れを繰り返すレッスンスタイルが多く、1つ1つのポーズのキープ時間は短めであることが多いです。

難易度や運動強度はレベル分けされているところもあり、より動きがダイナミックなPower Vinyasa Flowのレッスンがあるスタジオもあります。

難易度は中級くらい。最初は少し戸惑うかもしれませんが、すぐに慣れると思います。

Ashtanga Yoga(アシュタンガヨガ)

運動量が多いハードなヨガが好きな人に人気なのが、アシュタンガヨガ。

サンスクリット語でashtaとは「8」、angaは「腕」を意味し、直訳すると「8本の腕のヨガ」です。

ヨガの古い経典の中に「八支則」というものがあり、それを実践するためのヨガとして考案されました。

八支則とは、簡単に言うと「暴力はダメ」とか「正直に生きましょう」といった内容が定義されている生活指針みたいなもの。それらを実践することで心の平和が訪れるとされています(注:「めちゃくちゃ簡単に言うと」ですよ!)

アシュタンガヨガの特徴は、太陽礼拝に始まり立位、座位、締めのポーズと、アーサナの順番が決まっていることです。ダイナミックで力強いポーズが多いため、運動強度は高くヨガのわりにはけっこうハードです。

ちなみに、アシュタンガヨガには「Mysore style」(マイソールスタイル)クラスもあります。これはインストラクターが前に出て教えるのではなく、生徒個人が自主練習を行い、質問や補助など必要なときにインストラクターに手伝ってもらう、というスタイルです。

ちなみに、マイソールはashtangaの聖地と言われている南インドにある都市です。

アシュタンガヨガの難易度は中級~上級くらい。ハタヨガやヴィンヤサヨガをやってから挑戦するのがおすすめ。

Power Yoga(パワーヨガ)

アシュタンガヨガをベースにして、アメリカで開発されたのがパワーヨガ。

名前の通りパワフルなポーズが特徴のヨガで、いわゆる「ダイエットヨガ」ではパワーヨガが行われているのが多いでしょう。

現代人のライフスタイルに合わせて様々なヨガがミックスされているので、正直定義は曖昧です。ハタヨガが「和食」なら、パワーヨガは「創作和食」みたいな感じでしょうか。

スタジオでは、各インストラクターが思う「パワーヨガ」が教えられていると思うので、お気に入りの先生を見つけてくださいね。

運動量が多いという特性上、難易度も中級~になります。

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Yin Yoga(インヨガ・陰ヨガ)

インヨガは「陰」という言葉がついている通り、動きがほとんどない静かなヨガ

1つのポーズに対して3~5分間キープすることで、筋膜をリリースし、柔軟性を高めていきます。立ちポーズは基本的に行わず、座っているか寝転んだポーズのみ。

長時間ポーズをキープするために、ブロック、ベルト、ボルスター(クッション)などの補助グッツも積極的に使います。

リラックス効果も高いので、自分だけの時間を満喫してストレス発散したい人にもおすすめ。

ちなみに「陰ヨガ」に対して、ハタヨガやヴィンヤサヨガなどの動きがあるヨガを「陽ヨガ」と呼びます。

インヨガでは自分の柔軟性に合わせてポーズを調整できるので、難易度も初級レベル。初心者の方にもおすすめ。

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Jivamukti Yoga(ジヴァムクティヨガ)

Jivamukti yoga(ジヴァムクティヨガ)は、1984年にアメリカ・NYで考案された比較的新しいヨガ

ジヴァムクティヨガは「ヨガの聖典」「非暴力」「献身」「瞑想」「音楽」という5つの基本要素から成り立っており、アーサナだけでなくヨガ哲学、瞑想も取り入れられたヨガスタイルです。

インド古来の音楽、モダンなポップミュージックなどあらゆるジャンルがミックスされた音楽と共にポーズを行っていく、NY発祥らしいヨガです。

私も何度かやったことがありますが、途中で「クラブかよ」って思うようなイケイケの音楽が流れたこともありました。

運動量はアシュタンガヨガやヴィンヤサヨガと同じく高めなので「ヨガでしっかり汗をかきたい」という人におすすめ。動きが早いので難易度は中~上級です。

Iyengar Yoga(アイアンガーヨガ)

B.K.S.アイアンガーによって考案されたヨガメソットで、ポーズを正しく取ることで体のalignment(アライメント・補正)を行います。日本語だと整体ヨガといったイメージ。

正しくポーズを取るためにヨガブロック、ベルト、ボルスターなどの補助器具を使うことが多いです。

筋力強化がメインの目的ではないので、難易度は初級~でしょう。

ホットヨガ

日本でも人気の高いホットヨガ。室温40度、湿度60%程度の高温多湿の環境で行います。

ホットな環境であれば何でも「ホットヨガ」になるので、具体的なヨガの内容や難易度はレッスンによって異なります。

室温が高いので体が温まりやすく、冬場でもスムーズに体を動かし始めることができます。汗をたくさんかくので、ストレス発散にもなります。

冬場に特におすすめですが、夏場は暑すぎて気持ちが悪くなってしまう可能性があるので注意。

ホットヨガと常温ヨガの違いについてはこちらの記事で詳しく解説しています。

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Meditation(メディテーション・瞑想)

自分の中に意識を集中させ、自分とそれ以外の世界を切り離すことで深いリラックス効果を得ることが期待される瞑想。

朝の早い時間や夜の遅い時間にレッスンがあることが多いかと思います。その手法はたくさんあり、静かな部屋で座って行うものや、音楽を聞いたり、マントラを唱えるたりするものもあります。

見た目は簡単そうに見えますが、しっかりと集中するには練習が必要という意味では、難易度は中~上級でしょう。

ランチタイムヨガ・ダイエットヨガなど

ランチタイムヨガやダイエットヨガなど、ヨガの種類が明確に書いていないクラスについては、それぞれの目的に沿ったレッスンが組まれています。

例えば「朝ヨガ」では朝一番にヨガをすることで気持ちよく1日をスタートさせるために、体を気持ちよく伸ばしたり、軽く動いて体を温めたりします。

「ダイエットヨガ」では脂肪燃焼や筋力強化を目的としているので、パワーヨガやアシュタンガヨガをベースにした、運動量の高いレッスンになります。

レッスン内容や難易度はインストラクターによって異なりますが、ハタヨガやヴィンヤサヨガを元に行われているケースが多いでしょう。

ハンモックヨガ(エアリアルヨガ)

ハンモックヨガ(エアリアルヨガ、空中ヨガ)とは、天井から吊るされた布(ハンモック)の中でポーズを取るヨガ。

重力から解放することで体の緊張を解く他、不安定な状況でポーズを取ることによる筋力強化、逆立ちのポーズを取ることによるリラクゼーション効果などが期待されます。

私も日本で一度受けたことがありますが、ヨガなのかどうかはちょっとわからないです。

楽しいのは楽しいので、興味がある方は一度やってみてください。楽しむメインな雰囲気なので、難易度はそんなに高くないです。

Pilates(ピラティス)

ピラティスは、体のインナーマッスルに働きかけるトレーニング

スポーツジムのように体の一箇所に集中的に負荷を与えるものではないので、お年寄りや筋力に自信がない方でも取り組むことができます。呼吸に合わせて行うことで、ヨガと同じようにリラックス効果もあります。

ピラティスはヨガではありませんが、体全体のパランスを整えるためのエクササイズのため、ピラティスのレッスンを開講しているヨガスタジオも多くあります。

ピラティスでは1つ1つの練習を丁寧にやっていくので、ヨガのように周りについていけなくて取り残される…ということはありません。難易度も自分のレベルに合わせて調整ができるので、初心者の方でも安心して参加してくださいね。

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ダイエットやリラックスにおすすめのヨガ

最後に、ヨガをする目的で多い「ダイエット」「リラックス」の2つについて、おすすめのヨガを紹介します。

【ダイエットをしたい人におすすめ】
・ヴィンヤサヨガ
・パワーヨガ
・アシュタンガヨガ
(・ピラティス)

【リラックスをしたい人におすすめ】
・インヨガ
・ホットヨガ
・ハタヨガ

ただし、期待する効果を実感するためには適切な頻度で継続的に行うことも大切。ヨガの頻度の目安についてはこちらの記事で解説しているので、ぜひ合わせて読んでみてください。

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まとめ

ヨガにはたくさんの種類があるので、ずっと同じレッスンに通うのではなく、興味があるものを色々と試してみるのがおすすめ。

You Tubeなどにあるヨガのレッスン動画なども、ヨガの種類で分かれていることが多いので、この記事を参考に様々な種類のヨガを楽しんでくださいね。

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