こんにちは、ヨガ・ピラティスインストラクターのYuriです。
「ヨガとストレッチって何が違うの?」ということを聞かれることがあります。
確かにヨガでは太ももや背中など体の色々な場所を伸ばすので、ヨガとストレッチを同じようなものとして考えている方がいても仕方ないかなと思います。
しかし、実はヨガにはストレッチにはない効果があるんです!
今回は、ヨガとストレッチ、さらにこちらもよく似ているピラティス、筋トレとの違いについて解説していきます。
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ヨガとは
まずはそもそもヨガ(Yoga)とは?という解説から。
ヨガとは、サンスクリット語で「繋がる」を意味しています。その言葉の通り、ヨガは心と体を結びつけるための心身鍛錬の技法として、インドで生まれました。
ヨガの教えには様々なテーマがあります。アーサナ(Asana)と呼ばれる身体的な鍛錬だけではなく、瞑想、呼吸法、思想(哲学)などを実践することで、自身の心(魂)と身体の結びつけを強めることができると言われています。
この解説を読んで「宗教っぽい」「スピリチュアル」と感じた方もいるかもしれません。私自身、インストラクター講習を受けている時にそう感じました。
ヨガの本来のコンセプトは、このような「体と心の結びつき」ですが、スピリチュアルな部分が苦手な人は、ヨガ=ポーズ(アーサナ)と捉えてもらって大丈夫。
実際、日本のヨガスタジオやフィットネススタジオでは、アーサナ(ポーズ)だけを教えていることがほとんど。
もしヨガの概念や世界観について詳しく知りたいと思ったら、こちらの記事を読んでみてくださいね。→ヨガのオーム(OM)シャンティとは?音の意味・唱え方を簡単に解説
ストレッチとは
ストレッチ(Stretch)とは、体の筋肉や関節を意図的に伸ばすことでそれらの柔軟性を高め、怪我の防止、疲労回復、身体機能の強化などを行う運動です。
ストレッチはジョギングやテニスなどのスポーツを行う際の準備運動・整理運動としてよく行われていますが、他にも、1日の終わりに体の疲れを取るためや美しい姿勢のため、ダイエットのためにも活用されています。
ヨガとストレッチの違い
ヨガにはストレッチと同じような動きがたくさんあるため「ヨガはストレッチのようなもの」と感じる人が多いのも事実。
しかし、実際にはヨガとストレッチにはいくつか違いがあります。
期待される効果
まず、ヨガとストレッチは期待される効果が異なります。それぞれについて詳しく見ていきましょう。
ストレッチの目的・効果
ストレッチは体の筋や関節の柔軟性を高めることで、次のような効果が期待されます。
- 血行の改善
- 疲労回復
- 腰痛などの体の不調の改善
- 怪我の防止
- 身体パフォーマンスの向上
- 心身の老化防止
ヨガの目的・効果
ヨガも柔軟性が高まることで、肩こりや腰痛などの体に関する不調が改善する点においてはストレッチと同じですが、それ以外にも次のような効果が期待されます。
- 体幹・バランス感覚の強化
- 筋力増強
- イライラ・ストレスの解消
- リラックス効果
- 冷え、生理痛などの改善
- 自律神経が整う
- 自分に自信がつく
私はひどい肩こり・首こりをなんとかしたい、という思いがきっかけでヨガを始めましたが、ヨガのおかげで体はもちろん、心の調子もとても良くなりました。
私が実感しているヨガの効果については、こちらの記事で詳しく紹介しているので、良かったら読んでみてくださいね。
呼吸の重要性
ヨガとストレッチのもう1つの大きな違いが、呼吸の重要性です。
ヨガの呼吸法はPranayama(プラナヤーマ)と呼ばれ、呼吸をコントロールすることで身体の中にあるエネルギーを調節します。
これもちょっとスピリチュアルな雰囲気がしますが、もう少し読んでください!
ラジオ体操の最後にやる深呼吸のように、鼻からゆっくり息を吸って、口からゆっくり吐き出してみてください。2,3回やるだけで、少しリラックスした気分になりませんか?
次に、全速力で100m走った後のように、ハァハァと息を短く吸ったり吐いたりしてみてください。心臓がバクバクして、体がじんわり温まるような感じはしませんか?
このように、私達の体と呼吸には深いつながりがあります。ヨガの世界でも「普段から呼吸をコントロールする練習を行うことで、体のバランスを整えよう」という考えがあるのです。
ストレッチをする際にも「吸って・吐いて」は重要ですが、それは深い呼吸がストレッチの効果を高めると考えられているため。
ヨガにとっての呼吸とストレッチにとっての呼吸は、似ているようで実は違うのです。
ヨガとピラティス・筋トレとの違い
ヨガやストレッチと同じようなものに、ピラティスと筋トレがあります。
ピラティスとは、ドイツのPilates(ピラティス)さんという人によって1900年代前半に開発されたトレーニングメソッドで、身体機能の強化が主な目的です。
ピラティスにもある程度のリラックス効果はありますが、精神よりも身体にフォーカスしていることがヨガとピラティスの違いです。
ピラティスは特に体幹、背中、骨盤まわりの筋力の強化に効果的。基本的にマットに横になった状態でトレーニングができることから、リハビリや筋力がない方のトレーニングとしても活用されています。
私はずっとヨガをやっていましたが、ピラティスを始めてから腹筋、背筋、腕、お尻などに筋肉がつき、より自分に自信を持てるようになりました。
心身の老化防止のためにも、ピラティスはヨガと同じくずっと続けていくつもりです。ヨガとピラティスの違いについてはこちらの記事でも詳しく解説しています。
ヨガとピラティスの違いは?効果・どっちがおすすめかを目的別に解説
筋トレは、その言葉の通り筋肉増強、持久力向上などを目的とした筋肉のトレーニング。
筋トレは「体を鍛えること」が主な目的なので、心への働きかけはヨガよりも弱いと言えます。(筋トレをすることで理想の体になり、自分に自信がつく、という面はありますね!)
ヨガはこんな人におすすめ
ヨガは次のようなお悩みや目的がある方におすすめ。「ヨガをしようか、ジムでトレーニングしようか」と迷っている方は、ぜひ参考にしてください。
- 筋力がない・運動が苦手だけど体を動かしたい
- 冷え・むくみ・肩こりなどを改善したい
- ストレスやイライラを軽減したい
- 夜ぐっすり眠りたい
- 姿勢を矯正したい
- 自分に自信をつけたい
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目的によって使い分けよう
ヨガ、ストレッチ、筋トレ、ピラティスはそれぞれ異なる効果があるので、個人の目的や期待する効果によって使い分けるようにしましょう。
また、ヨガにはストレッチがメインのもの、筋力アップに効果的なものなど、様々な種類があります。ヨガスタジオでは、一般的に色々なヨガのクラスが受けられるので、気になるものがあればやってみるのがおすすめです。
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