こんにちは!ヨガ・ピラティスインストラクターのYuriです。
2024年1月に、アメリカで第一子となる娘を出産しました。妊娠中にドイツからアメリカに移住したので、私にとって未知の国・アメリカでの出産は色々な不安要素がありました。
しかし、結果として出産は個人的に大成功!無痛分娩のため、痛みもそこそこに抑えられ、お産の進みや生まれる瞬間を冷静に見られたのがとても良かったです。
そこでこの記事では、同じようにアメリカでの出産を控えている方や無痛分娩に興味がある方に向けて、私の経験を共有したいと思います。無痛分娩を選択した際のお産の流れやアメリカでの出産費用、保険適用などに興味がある方はぜひご覧ください。
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アメリカでの出産当日の流れ
まずはアメリカでの出産当日の流れを時系列で簡単に紹介します。なお、時間は私のぼんやりとした記憶によるものなので、事実と多少異なる可能性があります。
午前1時半ごろ:自宅で破水
夜中に急に目が覚めて、そのままぼーっとしていたら体の中で「パンッ」と何かが弾けたような音がしました。その時は破水とわからなかったのですが、その5分くらい後にトイレに行こうと体を起こしたところ、じわ~と下着が濡れていく感覚が・・・
すぐに隣で寝ていた夫を起こし、着替えたり入院用の荷物をまとめたりなどの準備をささっと整え、夫の運転で病院に向かいました。
家を出るときに「次に帰ってくるときは赤ちゃんと一緒かな」と感じたことを覚えています。
午前2時半ごろ:病院に到着
病院に到着したときには、陣痛が始まっていました。間隔は5~10分くらいで、痛みのレベルは痛いけど耐えられる(歩ける)くらいだったと思います。
本当にお産が始まったのかを簡易的な部屋でチェックした後、分娩室に移動しました。
出産前、病院が開催した無料の見学ツアー(Maternity Tour)に参加して、到着後にまず向かうべき場所を確認していたので、当日も焦らずにいられたのが良かったです。
午前4時ごろ:無痛分娩の麻酔を入れる
ここに関しては、時間を深夜4時ごろとしましたが、正確には全く覚えていません。
分娩室に移動する際、看護師さんに「麻酔を入れたくなったら言ってね」と言われたので、「いつ入れるのが良いのか」と聞いたところ、「痛みが耐えられないレベルになったら入れるのを推奨している」とのこと。
その後ある程度は我慢していたのですが、夫に「痛いなら我慢せずに入れたほうがいい」と言われ、もう少し耐えられるくらいのタイミングで麻酔を入れたい意思を伝えました。
しかし、そこからが長かった!
看護師さんに意思を伝えた後、麻酔科医が来るまでの間に痛みがグングンと増し、耐えられないレベルに達してきました。さらに先生が来てからは、麻酔のリスクに関する説明と署名(震える手でなぐり書き)を行い、ようやく処置開始。
背中に麻酔の針を指すときの、グッと押されるような圧・・・!!麻酔の針を刺すので痛いっちゃ痛いですが、陣痛のほうが余裕で痛いので安心してください(笑)
処置が開始してからも麻酔が完全に効くまでに20~30分くらいかかったと思います。
だんだんと陣痛の痛みのレベルが下がっていき、そのうち痛みを感じなくなりました。痛みがなくなったのは良かったものの、一緒に足など下半身の感覚もなくなってしまったのは、気持ち悪かったです。
ちなみに私が出産したアメリカの病院では、無痛分娩の予約は不要でした。日本では、無痛分娩を希望する場合は予約が必要なことが一般的なようですが、アメリカでは麻酔科医が常駐しているため、予約なしでいつでもできるのが多いそう。
午前10時半ごろ:子宮口が全開
私の場合、麻酔を入れてから、子宮口が全開するまで時間がかかりました。それまでの間も何もなかったわけではないのですが、基本的に分娩室のベッドで定期的に体勢を変えながら横になっていました。
麻酔が効き始めた後は、痛みは全くなく、午前7時ごろには少しウトウトする時間もありました。この後のプッシュ(いきみ)に備えて体力を温存できたのでよかったです。
もし麻酔なしの自然分娩の場合、叫ぶレベルの痛みに耐えながら子宮口が全開するまでの数時間を過ごさなければいけなかったと思うと・・・自然分娩した方、本当にすごいです。
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午前11時半ごろ:ベビー誕生
子宮口が全開した後、先生や看護師さんの指示のもと呼吸とプッシュを繰り返し、午前11時半ごろについに赤ちゃんが誕生!
生まれる瞬間も麻酔がしっかり効いていたので、痛みはなかったです。一方で、赤ちゃんが外に出てこようする圧は感じられたので、私も最後は「そろそろ出ておいで~!!!」という気持ちを込めてプッシュできました。
生まれたらそのまま私のお腹の上で看護師さん達が赤ちゃんをきれいにしてくれて、私の胸に置いてくれました。
私が初めて抱く我が子に感動している間、先生が胎盤の取り出しや会陰部の傷の縫合(切開はしなかったですが、裂けました・・・)。縫合の痛みは全くありませんでしたが、お腹に効いていた麻酔が弱まっていたのか、お腹を押されると痛かったです。
出産後、2時間はそのままベッドで安静にし、車椅子で病室に移動しました。
私の無痛分娩はこんな感じ!破水から誕生まで10時間ほどかかりましたが、大部分は麻酔が効いていたため、個人的にはいいお産でした!
私が考える無痛分娩のメリット・デメリット
私は今回が初めての出産なため、自然分娩と無痛分娩ならどちらがよいかという点についてはわかりません。ただ、無痛分娩を検討している方の参考になればと思い、私が今回無痛分娩を経験した上で考えるメリット・デメリットを共有します。
メリット
痛みをある程度抑えられること以外で、私が無痛分娩をしてよかったと感じた点は以下の通りです。
- お産の進行を冷静に見られる
- いきむ(赤ちゃんをプッシュする)準備が整うまで体力を温存できる
- 出産後もそれなりに元気
デメリット
実際に体験した上で、私が感じたデメリットはありません。もちろん、麻酔のリスクなど医学的なことで留意すべき点はあるので、お医者さんの話をよく聞いた上で無痛分娩にするかを判断してくださいね。
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アメリカでの無痛分娩の費用・保険適用
アメリカで出産するにあたり、医療費は大きな懸念要素の1つでしたが、結論からいうと我が家のケースでは、費用の大部分が保険でカバーされました。
大まかな金額はこちらです。なお、出産にかかる費用はまとまった1つの請求書ではなく、施術者や患者別に請求されたので、もしかしたら漏れがあるかもしれません。
太字の金額が保険適用後の実際の支払い金額、()内が請求書の金額です。
- 婦人科の先生による施術費:約1,200ドル(約3,150ドル)
- 病院での母親に対する施術費・入院費:約770ドル(約13,370ドル)
- 病院での赤ちゃんに対する施術費・入院費:約910ドル(不明)
- 病院での小児科医による施術費:約215ドル(不明)
支払総額は約3,095ドル、日本円では約46万円(1ドル150円で計算)でした。
補足として、出産後は病院に2泊して退院。病院は個室で、一緒に滞在した夫の食事も追加費用なしでいただけました。
日本の出産育児一時金のような制度はアメリカにはないため、この約3,000ドルが今回の出産で私達が負担した金額ということになります。
円換算するとどうしても高く見えてしまいますが、医療費が高いアメリカで、無痛分娩ありで約3,000ドルは個人的には安く収まったと思います。
まとめ
ドイツで妊娠し、途中でアメリカで出産することが決定したときは、アメリカの医療文化や費用の面などで不安がいっぱいで、心中が穏やかでありませんでした。
しかし、無痛分娩が受けられたことや、医師や看護師、そして夫のおかげで出産~退院まで安心・快適に過ごせたことから、今ではアメリカで出産してよかったとさえ感じてます。
日本では無痛分娩ができる病院が限られていたり、土日祝日だとできなかったりと、まだアメリカほど普及していないようですね。
私は途中で麻酔を入れましたが、それでも叫ぶほどの陣痛の痛みを経験しました。日本でも無痛分娩がもっと普及して、ママさん達の出産の痛みに対する不安や恐怖が少しでも和らぐことを願っています。
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