こんにちは、ドイツ在住のYuriです。
憧れの海外生活。できれば余計な苦労や辛い事は経験せずに、楽しいことだけに集中したいですが、そこは外国。外国人として海外に住むことは言葉の壁を含めて少なからず障害があることは事実です。
でも大丈夫!しっかりと情報収集を行い、事前に備えれば苦労や心配をかなり軽減させることができます。
今回は、ワーキングホリデー、留学、移住などでドイツへの渡航を検討している方のために、日本出国前にやっておくべき準備について紹介します!
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準備①ビザの取得
まずは現地での滞在許可証(ビザ)の準備です。今回は、私がこれまで経験したワーキングホリデーとフリーランスビザについて解説します。
ワーキングホリデービザは日本で取得
ワーキングホリデービザは現地取得も可能ですが、日本での取得を強く推奨します。理由は現地でワーキングホリデービザを取得するためには、住民登録の証明書も必要になるためです。
住民登録をするためには「住民登録が可能な住居」を見つけ、入居した上で役所に予約を取って住民登録をする必要があります。
そして、住民登録が完了したら、ビザ取得のための外国人局(移民局)の予約が必要になります。
面倒なのが、外人局の予約。予約はオンラインで可能ですが、かなり先(1~3ヶ月くらい先)まで埋まってしまっていることが多いです。役所の予約も2,3週間先まで埋まってしまっていることが一般的です。
入居、住民登録、ビザ申請という3つのステップを慣れていない土地で行うのは、かなりストレスがかかること。スケジュール管理も難しく、単純に面倒くさいので、どうしても現地取得しなくてはいけない理由がある人を除き、日本で手続きするほうがストレスなく手続きできます。
なお、日本で手続きを行う場合においても予約は必要です。ドイツの役所ほど競争率は高くありませんが、2週間くらい先の予約は埋まっていることはあるので、申請可能期間である渡航3ヶ月前に入ったら速やかに手続きを行うことをおすすめします。(書類を持っていくだけなので難しくありませんよ)
ビザ取得に関してはこちらの記事でまとめているので、ぜひ読んでみてください。
フリーランスビザは現地で取得
フリーランスビザは現地(ドイツ)でしか取得ができません。こちらはワーキングホリデービザと違って用意する書類も多く、口頭でのインタビューもあって難易度は上がります。
フリーランスビザについては別の記事で詳しくまとめたので、そちらを読んでくださいね。
準備②日本での公的な手続き
日本から海外に一定期間移住する場合には、いくつかやっておくことがあります。主な公的手続きは、以下の2つ。
- 海外転出手続き
- (日本で収入があった方)確定申告 または 納税管理人の選出
1つずつ解説していきますね。
海外転出手続き
海外転出手続きは、現在住民票がある市区町村の役所で行います。
住民票を抜くと、その人は「日本に住んでいない」と認識されるので住民税や年金の支払い、保険加入などの義務がなくなります。
数年単位の長期の留学や駐在の場合は、住民票を抜いたほうが日本の住民税等の支払をする必要がないのでメリットがあります。ですが、ワーキングホリデーで1年後に帰国する予定なのであれば、やらなくてもいいのかなと思います。
私は、日本で働いていたときにそこそこ給料をもらっていたばっかりに、保険料と住民税がかなりいいお値段になっていたので、保険料(と年金)の支払をする必要がないように海外転出を行いました。
海外転出手続きをするタイミングについて
住民税は1月1日時点に在籍していた市区町村に対して、前年分の税の支払い義務があります。
言い換えると、1月1日時点に海外転出等で住民票がなければ税金の支払い義務がないということです。もし1月1日付近で渡航を考えている場合は、転出日を12月31日以前にすることで住民税の支払面ではお得になります。
ちなみに、海外転出するとマイナンバーカードは一度失効します。失効といっても自分の番号が誰か別の人に当てられるのではなく、マイナンバーカードとしての効力を失うということです。再度日本で転入届をすると、同じ番号で利用可能になります。
私は免許書を持っていないので効力の強い身分証明書として個人番号通知書ではなくマイナンバーカードを取得したのですが、残念ながら今は利用できません。なくすといけないので日本においてきました。
確定申告または納税管理人の選出
こちらについてはどのように行うのがベストなのか、いろいろ調べたのですが結局よくわかりませんでした。
国税庁のHPには「従業員の海外転勤者に伴う会社としての税金手続」は記載されていましたが、私のような「仕事を辞めて無職になった人の海外転出」についての明確な記載を見つけられませんでした。
別の情報サイトにて「海外転出者は転出日までの収入を確定申告すべし」との内容を見つけ、専門用語を戦いながら申告書を作成し、地元の税務局に持っていきました。その場では受理してもらいましたが、ちゃんと上手くいっているのかは不安です。
※追記 後日確認したら過払い分の税金が口座に入金されていました!
確定申告とは?
会社員として給料をもらっている場合、もともと税金は源泉徴収で天引きされています。
この時の天引き額は、月々の所得から年間の所得を予想して多めに支払っているので、年度の終わりに「今年の所得は実際これくらいでした」と国に申告することで、納税額が確定し、払いすぎた分が還付されるという仕組みです。
会社員の場合、「年末調整」という名で会社がまとめて国に申告してくれるので個人としてはあまりやることがありません。ただ、私は年度途中の6月に退職したので、会社は今年度分の年末調整をやってくれません。
なので確定申告を行うことで、余計に支払っているであろう税金を取り戻そうとしているわけです。
これらの手続きは、転出前の事前申告の他に「納税管理人」による代理申告も可能です。
日本にいないあなたの代わりに手続きをやる人のことですね。(納税管理人は転出前に選定し、通告しておく必要があります。)
事前申告で申告できるので出国までの所得なので、出国後も日本での所得が発生する方は、納税管理人を選定するか、現地でe-TaxによってWeb申告するかになります。
基本的な知識とともに簡単に記載しましたが、税金の納付については個人によってやるべきことが異なると思いますので、国税局など然るべき場所に問い合わせすることをおすすめします。
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準備③SIMフリー携帯の取得
2の公的手続きの話から一気に話題が軽くなりました!現地で使うスマートフォンも日本で用意しておきましょう。
お手軽な方法は、SIMフリー端末を用意しておき、現地のプリペイドSIMを突っ込むことです。
SIMフリー端末はもちろんドイツの家電量販店でも買えます。ですが、値段は日本とそんなに変わらないし、ドイツの無愛想な店員とやり取りしながら購入するくらいなら、日本で日本語でそこそこ愛想のいい店員さんからスペック等いろいろな説明を聞いて買った方が10倍楽です。
ついでにヨドバシカメラやビックカメラの余ったポイントも使ってしまいましょう。
私は現地で盗まれる可能性も考えて、HUAWEIの古い型番をメルカリで5000円くらいで買いました。
ドイツでの携帯契約についてはこちらの記事でまとめています!
準備④部屋を見つける
これまでの3項目は、申請書の作成など手間はかかりますがやるべきことを理解してその通りに行えばクリアできます。しかし、この「部屋を見つける」については、正直「運」と「縁」です。
他の方のブログにも書かれていますが、ベルリンは部屋不足です。(ミュンヘンはもっと部屋不足です)
私は幸運にも日本にいながら1週間ほどで長期入居可能な部屋を見つけることができましたが、人によってはなかなか見つからなかったり、見つかっても住民登録ができなかったり、数か月しか滞在できないといったこともあるようです。
お部屋探しのコツはこちらで紹介しているので、ぜひ読んでみてください。
細かい点ですが、住民登録には紙の申請書が必要です。家が見つかっている方も見つかっていない方も、現地での手続きに備えて申請書を印刷して持っていくとよいでしょう。
街にUSBなどに保管されたドキュメントをプリントできる「印刷屋さん」はありますが、日本のコンビニほどたくさんあるわけではないので・・・
準備⑤現地でのお金の両替方法について考える
最後に、現地で銀行口座を開くまでの間のお金の両替方法も考えておきましょう。
「海外 両替 おすすめ」というキーワードで調べるといろいろ出てきます。FXで両替してマネパカードで引き出す方法が一番お得なようですが、私はその手続きが間に合いそうになかったので、マルイのクレジットカードを使って現地のATMで引き出しています。
ドイツで銀行口座を開いた後は、海外送金をしてもらってそこから生活費を出す予定です。
ドイツのおすすめの銀行口座と送金方法
色んな人がブログでおすすめしていると思いますが、ドイツの銀行口座は「N26」、日本の口座から海外口座への送金は「Transferwise」がおすすめです!
ちなみに私は一度普通の銀行口座を開設しようとして、断られました。。。
まとめ
今回はドイツへの渡航前に日本でやっておくべき準備を紹介しました。中には日本でしかできない手続きもあるのでスケジュールを管理して漏れのないようにしましょう!
この記事に関することやドイツの生活について質問がある場合には、気軽にお問い合わせください。
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