こんにちは、ドイツ・ベルリン在住のYuriです。
慣れない海外で、仕事や観光などの活動拠点であり安らぎの場でもある「部屋」。広くて日当たりが良くて、駅に近くて、近くにスーパーにあって・・・といろいろと希望があると思います。
ですが、ベルリンではここ数年部屋不足の状態が続いていて、ドイツ人でも探すのに一苦労するような状況。
そんな中は、私は幸運にも日本にいながら1週間で部屋を見つけることができました!今回は私が部屋探しのためにやったことを紹介します!
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ドイツで家を探す時に知っておきたいこと
ドイツで部屋を探す前に、まずはドイツの住居やお部屋事情についてざっくりと紹介しましょう。
ベルリンのお部屋事情
まず、ベルリンは今部屋不足と言われています。大学が多く、ドイツ各地から学生が多く集まる上に難民や海外からの移住者も多く、外国人だけでなくドイツ人にとっても適正価格の部屋を見つけるのが困難な状況です。
さらにベルリンでは2014年から住居の半分以上の面積をairbnb等で旅行客やゲストに貸してはいけない、という民泊禁止条例があります。部屋を賃貸として人に貸す場合は、合理的な理由とともに行政に許可を貰わなくてはいけません。
そのため、正式なオーナーではなくプライベートでこっそり部屋を貸す人も多くいます。
通常部屋を契約するともらえる賃貸契約書は正式な貸主でないと発行できないので、部屋は見つかったけど契約書がもらえない(=住民登録ができない)という状況が起こり得るわけです。
賃貸物件の種類
ベルリンで住む場所を探す場合、2つの選択肢があります。
- 一部屋だけ借りる
- まるごと一軒借りる
1つ目の「一部屋借りる」とは日本で言うとシェアハウスや間借りみたいなもの。
「部屋の掃除や管理はみんなでやろうね」というシェアハウスタイプと、「家に一部屋空いてるから貸すよ」という間借りタイプがあります。どちらのタイプもすでに人が住んでいる(いた)場所に入居するので、家具や生活に必要なものがすでに揃っていることが多く、初期費用が少なく生活が開始できるところがメリットです。
ちなみに、ドイツ語でシェアハウスのことを”Wohnung Gemeinschaft”(ボーヌング ゲマインシャフト)と言い、縮めて”WG”(ヴェーゲー)と呼んでいます。
ドイツの学生はこのWGに住んでいることが多いです。友達とWGをしている人や、色んな国籍の人とWGをしている人も含めて、とりあえず他人と一つ屋根の下で暮らしていることは総じてWGと呼びます。
2つ目の「まるごと1軒借りる」は、日本でもよくある賃貸です。バスルームやキッチンを含めてまるごと借りるので、家具付き/家具なしはどちらもありえます。
「入居のしやすさ」で考えると、1つ目の一部屋借りの方がすでに不動産屋との契約は行われているので入居のハードルは低いです。
まるごと借りは不動産屋との契約のために収入証明等を行う必要があるため、安定した収入がない学生やワーホリの人にとっては敷居が高いです。
私もいずれは1人部屋を借りて自分だけの安らぎ空間を作って、かつそこでヨガクラスとか開きたいなーって思ってますが、今は55歳くらいのきれい好きのお母さんと楽しく二人暮らしをしています。
住民登録できる部屋・できない部屋
ベルリンで部屋を借りるときに注意すべきポイントは、その住所で住民登録が可能かどうかです。
住民登録をするためには、契約時に大家からもらう賃貸契約書(Mietvertrag)を提示して、あなたがその家に住んでいることを正式に証明する必要があります。
住民登録は同じ地域に3ヶ月を超えて滞在する場合に必要であることに加えて、銀行口座の開設や就職には必要な手続きになっているので、該当する方は住民登録が必要な部屋を見つける必要があります。
ただ、ベルリンのお部屋事情で説明したとおり、正式な貸主でない人や学生が帰省する短期間だけ部屋を又貸しするZwischenmieteというものもあります。これらはいわば「秘密で貸している」状態のため契約書がもらえません。
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私が実践したお部屋探しの方法
部屋探しに際し、私が行ったことは3つです。
- FBで「部屋探してます」の投稿(日本語、ドイツ語、英語)
- WG gesuchtへの広告の掲載
- WG gesuchtの広告への応募
これを短期集中でやったところ、日本にいながら1週間で部屋を見つけることができました!
FBで「部屋探してます」の投稿(日本語、ドイツ語、英語)
FBへの投稿については、私は学生時代の留学で知り合ったドイツ人・日本人の友達がドイツに何人かいたので、彼らから何か情報が入ってくることを期待して投稿しました。
実際に古い友だちから入居者を探している部屋を紹介してもらえて「入居してもいいよ」という話までいきました!しかし、住民登録ができない+家具なし+入居できるのは半年間だけと条件が良くなく、一旦保留にしていた段階で今の部屋が決まったのでお断りしました。
FBでの募集はあまり効果はないかもしれませんが、一期一会で知り合った世界中の友達がどんな情報を持っているかはわからないので、とりあえず投稿しておくのもありだと思います。
WG gesuchtへの広告の掲載
WG gesucht(http://www.wg-gesucht.de/)とは、WGとして部屋を貸したい人と借りたい人とのマッチングサイトです。無料で利用できて、投稿されるWGの情報量もめちゃくちゃ多い王道の部屋探しサイト。
WG gesuchtでは貸主が入居者募集の広告を出すだけでなく、部屋を借りたい人が「部屋探してます」という広告を出すこともできるので、私は自分の顔写真とプロフィールを書いて投稿しました。
投稿の目的は、この次で説明する空き部屋への募集に際し、自分の個人情報を貸主に知ってもらうことだったので、誰かがこれを見て連絡してくれることは期待していませんでした。
(よく身元がわからない人が「部屋がある」と連絡してきてくれたのですが、部屋の情報とか全く書いてなく、やたら電話番号を聞いてくるので無視しました)
WG gesuchtの広告への応募
自分で広告を出しつつ、メインの部屋探し活動は家主(オーナー)の入居者募集の広告への応募でした。
広告主には山ほど応募のメールが届くので、返事が返ってこないことも多々あります。というか返事が着たらラッキーくらいの気持ちで、あまりにも自分の求める条件にそぐわない場合を除き、手当たり次第に連絡することをおすすめします。
WG gesuchtでの連絡時のコツ
WG gesuchtは便利なサービスですが、利用者が多い分競争率もめちゃくちゃ高いです。
「こんなに広告があるならどれか見つかるでしょ~」という気持ちでは、最悪部屋が見つからないままドイツへの渡航日を迎えてしまうかもしれません。
今から紹介する戦略を実行して、スピード勝負で部屋を決めてしまいましょう。
投稿された日時が新しいものを狙う
広告が表示された途端、広告主へは山ほどメールが届きます。他の応募者のメールにまぎれてしまわないよう、広告が掲載された瞬間に連絡するべし。1日たったものはすでに古く、広告主から連絡がくる可能性は低いので惜しいですが新規の広告に絞りましょう。
自己紹介を丁寧にする
広告主は一緒に住む人を探しているので、あなたがどんな人であるのかを気にしています。
名前、性別、職業、なぜベルリンに行くのか、趣味などに加えて、タバコを吸うのか、楽器を演奏するかといった情報を詳しく書きましょう。内容は毎回同じでも大丈夫ですが、広告主が探している人のタイプに合わせて微調整したほうがいいでしょう。
FBのページ、電話番号、skypeのIDなど、連絡手段を記載する
広告主から直接電話がかかってきたりします。
顔写真があるとなおよい
広告主の気持ちになれば、顔が見えれば安心ですよね。
ちょっとしたアピールを添える
例えば「部屋をきれいに使います」「夜は静かにします」「パーティーはしません」といった広告主が気にしているであろう内容を添えましょう。
自分と一緒に暮らすことを相手にイメージしてもらう
例えば広告主が同年代なら「お互いの経験や文化をシェアできたら素敵ですね」とか、料理が好きそうな人だったら「一緒に料理が出来ればきっと楽しいですね」とか、多国籍なWGなら「私もその輪に加わるとより楽しいWGになると思います」といった相手にもメリットを提供できることをアピールしましょう。
住民登録の話は一旦触れない
住民登録の件については、広告主から実際に連絡が来て話が進んでからでいいと思います。
私が今入居している部屋も最初はできないと言われたのですが、後からやっぱりできる、という話になったためです。最初から住民登録の可否でフィルタをかけてしまうと可能性が狭まってしまうかもしれないからです。
そして、一番大事なのがクイックレスポンス!!!広告主はおそらく複数人に対して同時に内見やインタビューの返信を行っているので、1日や数時間連絡が遅れるとその間に他の候補者に先を越されてしまう可能性があります。
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日本から部屋探しをする人に向けた特別なヒント
上述の通り、私は日本からお部屋探しを行ったのですが、特にWG gesuchtに張り付いて新規広告をチェックしていた時間帯があります。
それは朝。日本の朝はドイツの深夜です。
多くのドイツ人が眠っているであろう深夜1時~2時は日本だと朝8時、9時くらいなので、その時間にあがる広告はドイツに居る人たちより数時間早く連絡できます。
実際に見つけた部屋は、その作戦で広告が上がった15分後くらいに連絡し、夜更かししていた今の同居人がすぐに連絡をくれ、スカイプ面談の後、入居までたどり着きました。
どこでもいいからとりあえず入居したい人へおすすめの裏技
WG gesuchtを使ったお部屋探しは、家賃、立地、部屋の内装や同居人などをあらかじめ知った上で入居できるメリットがありますが、現地のドイツ人がライバルなので競争率が高めです。手間をかけずにとりあえず入居したい!という方におすすめなのが、語学学校のWG紹介制度の利用です。
私は大学生の時に4ヶ月ベルリンの語学学校に通っていましたが、その時の部屋は語学学校に探してもらいました。手数料がかかり、かつ部屋を自分で選べないデメリットはありますが、学校に近く、契約書もちゃんともらえて家賃も手頃でした。
入居した後の契約期間は大家との交渉次第なので、とりあえず入居して現地でゆっくり探すのもありです。気に入れば語学学校の後でも継続して入居できることもあります。
全ての語学学校にこのサービスがあるわけではないので、問い合わせてみてください。一応、私が通っていた学校を紹介しておきます。少人数制で先生もフレンドリー、値段もさほど高くなくておすすめです。
Tandem Berlin : http://www.tandem-berlin.de/index.php/en/german-courses/accomodation
まとめ
部屋不足、といいつつWG gesuchtにはたくさんの広告がありますし、誰かは入居できます。ここで紹介したポイントを抑えて「数撃ちゃ当たる」精神でたくさん連絡してみてください!幸運を祈ります!
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