こんにちは、ヨガ・ピラティスインストラクターのyuriです。
女優やモデルの間でも最近話題のピラティス。ダイエット効果だけでなく、体を若々しく保つためにもおすすめのエクササイズです。
しかし、ヨガに比べるとまだ知名度は低いため、「ピラティスとは何か?」「ヨガとの違いは?」などの疑問を持っている人も多いことでしょう。
今回は、ピラティスの基本やヨガとの違い、ピラティスの効果・ダイエット効果について、インストラクターが解説します。
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ピラティスとは
ピラティスとは、ドイツ人のJoseph Hubert Pilatesさんによって考案されたトレーニングメソッドです。Pilatesさんが考案したからPilates(ピラティス)と呼ばれているわけです。
ピラティスを理解する上でのキーワードは「呼吸」「動き」「コア」です。
- 呼吸と動きを結びつけることで、自身の心と身体への意識を高めること
- 身体の中心(コア)を強化し、コントロールすること
- 呼吸、身体、筋肉へのトレーニングを通して、効率的に身体全体を鍛えること
を目的としています。
ピラティスの歴史
ヨガの歴史が最低でも3000年と言われているのに対して、ピラティスの歴史はまだ浅く100年ほどしかありません。
1880年にドイツで生まれたPilatesさん。子どものころから身体が弱かった彼は、様々なスポーツをやる中で特に
- 正しいトレーニングに集中すること
- 精神を通して身体をコントロールすること
- 呼吸の役割
について興味を持つようになりました。
その後、従軍看護師となったPilatesさんは、第一次世界大戦で負傷した人々のリハビリの手段として、自身のトレーニングメソッドを用いました。
これがピラティスの始まり。
1925年、アメリカで最初のピラティススタジオをオープンし、ダンサーや俳優、芸術家などにトレーニングを提供しました。彼の弟子たちはそれぞれ自分のスタイルでピラティスを教え、ボールや器具を使った様々なピラティスが開発されました。
ヨガとの違い
ヨガとピラティスってなんとなく違うような、でも似ているようなイメージを持っている人も多いと思います。
ピラティスがヨガから発想を得ていることもあり、両者がよく似ていることは確かですが、この2つには大きく2つの違いがあります。
違い1.目的
ピラティスの目的は、身体機能の強化です。
トレーニングを通して、身体の深層部の筋肉(コアマッスル)を強化し、日常生活の中で歪んでいく身体や姿勢を元の位置に戻していきます。
ピラティスをすると肩こりや腰痛が改善したり、痩せたりするのは、身体が本来あるべき状態になることによる副次的効果と言えます。
一方、ヨガの目的は、自身の身体・精神のコントロールです。
(ただ、ヨガとは何か、の説明はきちんとしようとするとかなり長くなるので、ここでは簡単に身体面と精神面でのコントロールとしておきます。)
瞑想や呼吸法、ポーズだけでなく、ヨガの理念を理解し、それを日常生活で実践することで、穏やかで健康的な日々を送ることができます。
違い2.呼吸法
呼吸法も異なります。
基本の呼吸法は、ピラティスは胸式呼吸、ヨガは腹式呼吸です。
胸で呼吸する胸式呼吸は身体をアクティブにする効果があり、お腹で呼吸する腹式呼吸はリラックス効果があります。
この呼吸法の違いを先に解説した目的の違いと合わせて見てみると、ヨガとピラティスの違いについてなんとなく理解頂けると思います。
ピラティスの基本のやり方
ピラティスを始めたいと思った方は、まずピラティスの基本原則を知っておくことが大切。
これを学ばずに見様見真似で始めてみると、きちんとした効果が得られないだけでなく怪我の原因にもなります。
初心者必見のピラティスの原則についてはこちらの記事で解説しているので、ぜひ合わせて参考にしてください。
ピラティスはこんな人におすすめ!
堅苦しい話が最初続きましたが、この記事を読んでおられる方にとって気になるのは「ピラティスってやった方がいいの?」だと思います。
基本的には「ピラティスはみんなにおすすめ」なんですが、具体的にどのような人におすすめするか、ヨガ・ピラティスインストラクターとしての私の考えを紹介します。
筋肉をつけたいけど筋トレは苦手
ピラティスはジムで器具を使ってやるようなトレーニングよりも、負荷が低いので「筋トレ=きつい」という苦手意識を持っている人にもおすすめです。
また、どれくらいの強度・負荷でトレーニングをするかは各自で決められるので、ちょっときついなと思ったら休んだり、サボることもできます。
実際、私のレッスンには20代から60代くらいの方がいらっしゃいますが、それぞれ皆さん自分のできる範囲でやってくれています。
キレイに痩せたい(ダイエットしたい)
ピラティスでは深層部の筋肉(コアマッスル)を特に鍛えるので、見た目にムキッとなることはありません。
例えば細いけど筋肉がなくて不健康に見えてしまう人はピラティスをすることで引き締まった健康的な身体を作ることができます。
いつまでもアクティブに、若々しい身体でいたい
年齢よりも若く見える人の共通点に、背筋がピンとしていて姿勢が良い、ということがあります。この良い姿勢を保つために必要なのがコアマッスルです。コアマッスルとは具体的に次の4つの筋肉をさします。
- 横隔膜
- 腹横筋
- 多裂筋
- 骨盤低筋群
出典:https://www.kawae-chiro.com/2015/05/body-alignment/10979/
この4つの筋肉が衰えると、例えばお腹がぽっこり出てきたり、猫背になったりしていきます。言い換えると、ピラティスでコアマッスルを鍛えることで、背筋がピンとした若々しい姿をキープできるということです。
猫背、肩こり、腰痛など、身体の悩みを解消したい
もともとリハビリのメソッドとして始まったピラティスには、身体の本来の機能・姿を取り戻す効果があります。
例えば、猫背の人は猫背にしたくてなっているのではなくて、気がついたら猫背になっていますよね。つまり、身体(筋肉)が勝手に猫背になるようになってしまっているということです。また、腰痛や肩こりは姿勢の悪さが原因であることもあります。
ピラティスによって筋肉を正しく鍛えることで、これらの身体の不調を取り除くことが期待できます。
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私が実感したピラティスのすごい効果
ヨガインストラクターがピラティスを始めたらどんないいことがあったのか、私の体験をいくつか紹介します。
補足情報として、私はインストラクターとして週に2回程度ピラティスを教える、という生活を1年ほどやっています。レッスン中は生徒さんのサポートをすることも多いですが、お手本として前で一緒にやることもあり、レッスンしながら自分もちゃっかりトレーニングしています。
おしりがキュッとした
ヨガの回数が増えた時もヒップアップの効果は実感したのですが、ピラティスを始めたらよりキュッとしました!
お腹だけではなく背中や足など全身をトレーニングするので、おしりから太もものあたりがすっきりしたなーと実感しています。
中学生くらいの時から自分のお尻が大きいことがコンプレックスでしたが、ヨガとピラティスのおかげで気がついたら解消していました。
お腹・腰回りがすっきりした
実際に測っているわけではないのであくまで感覚ですが、腰・お腹回りの余計なお肉が減って、これならいつでも水着になれる、という身体になりました。
実際、ピラティスを続けていくうちにスムーズにできなかったトレーニングがだんだんと上手くできるようになってきたので、見えないところで身体は変わっているのだと実感しました。
姿勢が良くなった
もともと猫背気味だったのですが、特に気にしなくてもキレイな姿勢をキープできるようになりました。(疲れている時とかやる気がない時は別)
鏡で自分の姿を横から見た時に、首から背中にかけてスッと背筋が伸びていると、我ながら「キレイだ…」と思います。
あくまで個人的な感想で実際に本当に美しい姿勢をキープできているかはわかりませんが、ピラティスを続けるモチベーションにはなります。
ピラティスで効果を実感するために大切なこと
身体を美しく、本来あるべき姿に整えるピラティスですが、実際にやる上ではいくつか大切なことを覚えておく必要があります。「ピラティスの原則」で調べてもらえば色んなサイトで出てくるのですが、今回は超シンプルに大切なことを一つだけ皆さんに共有します。それは、
量より質
です。つまり、見様見真似で適当にホイホイと100回トレーニングをするよりも、背骨や身体の位置や呼吸に気を使い、丁寧にゆっくりと10回する方が効果があります。
ピラティスのトレーニングは、簡単そうに見えてきちんとやるとけっこうきついものがたくさんあります。ピラティスをやってみて「意外と簡単」と思った人は、もしかしたら正しく出来ていないかもしれません。
効果的な時間・頻度の目安
ピラティスの効果をしっかりと実感するためには、1回60分~を週1,2回、2,3ヶ月くらい続けてみるのをおすすめします。
それくらい続けると、最初はできなかったトレーニングができるようになってたり、グラグラを安定しなかったトレーニングをより安定してできるようになったりと、ご自身の進歩も感じられると思います。
ヨガもそうですが、あまり即効性を期待しすぎると長続きしなくなります。
私自身、インストラクターとして1回75分のレッスンを週2回やり始め、数ヶ月経ったころからだんだんと体に変化を感じるようになったので、コツコツと地道にやるのが大切です。
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まとめ
ピラティスの効果は私自身も体験しましたが、その効果は数回程度で得られるものではありません。「継続は力なり」です。数回やっただけで「痩せないじゃん!」と諦めずに、まずは数ヶ月続けてみてください。そうすれば、痩せる以外にも、姿勢の良さやバランス感覚など良い効果を実感できるはずです。
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