ドイツでは、食品だけでなく化粧品や衣料品についてもオーガニック(ドイツ語ではBio:ビオと言います)のものがたくさんあります。
ドイツに旅行に来たついでにいくつか買って試してみたい、ドイツに住んでいて日本の化粧品が手に入らない、という方のために、今回はドイツのオーガニックコスメについてまとめてみました。
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化粧品に関するドイツ語を紹介
アイテム
- クレンジング:Reinigung ※クレンジングのタイプによってReiningung◯◯と続くことが多い。例:Reinigungscreme(クレンジングクリーム)、Reinigungsgel(クレンジングジェル)、Reinigungstücher(拭き取りタイプのクレンジングシート)。ちなみにドイツは乾燥気候なのでしっとりタイプや拭き取りタイプが主流らしい。
- 化粧水:Gesicht wasser / Toner
- クリーム:Creme(顔用のクリームはGesichtcreme、ハンドクリームはHandcremeといったように◯◯cremeとついていることが一般的)
- 日焼け止め:Sonnenschutz / Sonnencreme
- シャンプー:Schampoo
- コンディショナー:Spülung
パーツ
- 顔:Gesicht
- 手:Hand
- 目:Augen
- 肌:Haut(乾燥肌:Torockenehaut, 混合肌:Mischhaut, 脂性肌:fettende Haut, 普通肌:Normalehaut, 敏感肌:empfindliche Haut, 荒れている肌:unreine Haut)
- 体:Körper
- 足:Fuß
その他
- 水分:Feuchtigkeit
- ケア:Pflege
- 吹き出物:Pickel
- しみ:Fleck
- 毛穴:Poren
- しわ:Falten
ドイツのオーガニックコスメ認証マーク
ドイツ語でオーガニックとはBIO(ビオ)と呼びます。オーガニック認証にはいくつか種類があり、それぞれ基準は異なります。ここではよく見かける主なオーガニック認証を紹介します。
オーガニック認証の食品版はこちらで紹介しています。いくつか種類があり、それぞれ基準が違うのでオーガニック食品に興味がある方はぜひ御覧ください。
NaTrue
画像出典:http://www.natrue.org/
NaTrueは2007年に発足したオーガニック認証です。ベルギー・ブリュッセルにある国際的な非営利団体によって運営され、現在約130ブランド、3000の製品が認証を取得しています。
合成香料、合成色素、パラフィンなどの石油系原料、シリコンオイルなどの誘導体の不使用、動物実験が行われていない、といった基準があります。
Natrueの認証基準やその他の情報についてはこちらのサイトで詳しく見ることができます。(日本語)
IHTK
画像出典:https://www.najoba.de/magazin/ithn-siegel-kosmetik-ohne-tierversuche/ihtk-logo/
1979年から動物実験の廃止を求め、動物実験をしないコスメを認証しているのがIHTKです。
動物実験の廃止については一部のコスメブランドですでに実践されていますが、現在でも一年間に約300万匹・頭が動物実験で”消費”されており、これはドイツ国内のみの数字です。多くはラットやねずみですが、うさぎ、猫や他の動物も実験の対象となっています。
Vegan
画像出典:https://utopia.de/siegel/veganblume/
ミルクや卵などを含む動物性の食物を一切取らないVegan(ヴィーガン)は、ドイツを始めとしたヨーロッパに多くいます。
1944年に発足したイギリスのVegan Societyによるヴィーガン認証は、動物由来の素材を使わず、添加物不使用、さらに動物実験が行われていない、といった基準をクリアした食品やコスメについています。
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demeter
画像出典:https://de.wikipedia.org/wiki/Demeter_(Anbauverband)
demeterは1924年に創設されたドイツで最古のオーガニック農業団体で、独自の厳しい基準をクリアした食品、衣類、化粧品に対して認証を行っています。
添加物や遺伝子組換え食品などに対してもきっちりとした基準が設けられているため、demeterのマークがついている食品は一般的な商品よりも割高になっていますが、品質は信頼できるでしょう。
BDIH
画像出典:https://utopia.de/siegel/bdih-kontrollierte-naturkosmetik/
2000年にドイツで発足したナチュラルコスメの認証です。
- 合成着色料、合成香料、シリコン、パラフィン、その他石油製品は使用不可
- 動物実験は、委託実験を含み一切行わない、また哺乳類に由来する原料(ミンク油、モルモット油、動物性コラーゲン、細胞など)は使用不可
- 可能な限り植物原料を使用し、使用する植物は有機栽培又は野生採取であること(一部の例外を含む)
などの基準が設けられています。
おすすめオーガニックブランド
オーガニックブランドがたくさんあってどれが良いかわからない・・・という方のために手軽&気軽に買えるおすすめのオーガニックブランドを紹介します。
lavera
ラテン語で「真実」という意味のラヴェーラは、「すべての人の”真実のオーガニック化粧品でありたい”」という願いから生まれたドイツのオーガニックコスメブランドです。
dmなどのドラックストアで購入することができ、価格も€5前後でお手軽であるので、私はクレンジング、化粧品、クリーム、シャンプー、コンディショナーはlaveraです。
上記のラインナップを使い始めてほぼ1年経ちますが(以前はフランスのメルヴィータを使用)トラブルもなく使っています。特にブランドにこだわりがなく、とりあえずオーガニック商品を使ってみたい、という方におすすめです。
日本公式サイト:http://www.lavera-shop.com/
PRIMAVERA
1986年に設立されたオーガニックブランドでオーストラリア・ザルツブルクの自宅の地下室の小さな蒸溜所から始まったそうです。
選び抜かれた原料を世界中の生産者から直接購入して作られたコスメは、基礎化粧品の他にアルガンオイル、アボカドオイルなどのオイルを数多く取り揃えています。
私はクレンジングの後に美容液&保湿のためにアルガンオイルを塗っています。それも以前はメルヴィータだったのですが、フランスのブランドなのになぜかベルリンでは取扱い店が少なく、より見つけやすいPrimaveraのアルガンオイルを使うようになりました。
顔・身体用のオイルの他にもアロマオイルなども幅広く取り揃えています。オーガニックのオイルを探している方はPrimaveraをチェックしてみてください。
Primaveraはdmなどのドラックストアでは取り扱っていないため、AlnaturaやVitaliaなどのオーガニックスーパーに行ってみてください。
VitaliaはベルリンだとFriedrich str.の駅の中にあります。日曜日も空いており、品揃えも豊富です。ちなみに、そこに入っているBio Back Hausというパン屋さんは私がドイツで一番好きなパン屋さんです!
i+m
スタイリッシュなパッケージが目立つi+mは、1978年に創業したベルリン発のオーガニックコスメブランドです。
”FAIR, ORGANIC, VEGAN”というコンセプトの元に、厳選した原料を使って製造されています。フェイシャルコスメのシャンプー、コンディショナーなどもあり、いつか使ってみたいなと思っているブランドです。
WELEDA
日本でも知名度が高いWeledaは1921年創業の老舗オーガニックブランドです。
「薬は体の自己治癒力にたしかな刺激を与えるものであるべき」という製品コンセプトに基づいて最初の製品が開発され、この考えは現在でもヴェレダの製品哲学として生きています。
クレンジングから保湿クリーム、ボディクリームやオイルまで幅広い商品があります。日本よりも安い値段で購入できるため、お気に入りや気になる商品があれば試してみるのもおすすめです。
さいごに
オーガニックって結局何がいいの?という考えもあるかもしれませんが、個人的には食べ物でも化粧品でもオーガニック=余計なものが入っていない=得体の知れないものをなるべく摂取しないための選択肢と理解しています。
興味がある人はもちろん、オーガニックに特に興味がなかった人もドイツに来た時には何か買って試してみて欲しいと思います。
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