ヨガをやっているとオーガニック、Vegan、グルテンフリーなど「意識高そうな(健康に良さそうな?)言葉」をよく聞きます。
実際にVeganの友達も何人かいて、私も近いうちに1ヶ月など期間限定でVeganライフをやってみようかなと思っていますが、今回は個人的に気になる言葉ラクトースフリーについて調べた結果を共有します。
ラクトースとは
ラクトース(lactose)とは、日本語で言うと乳糖のことでグルコースとガラクトースからなる二糖類です。ドイツ語ではLaktose(ラクトーゼ)と書きます。
ラクトースは哺乳類の乳汁に含まれており、スーパーに一般的に並んでいる牛乳、ヨーグルトなどに含まれます。
身体への影響
ラクトースって身体にいいの?悪いの?という話ですが、結論から言って悪者ではありません。
そもそも、ラクトースフリーの食品は体内でラクトースを分解できない「乳糖不耐症」という体質を持っている方に向けた食品で、例えば小麦アレルギーの人のための小麦不使用の食品、といったような代替食品という位置づけです。
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乳糖不耐症とは
まず、牛乳などを飲んで体内に入ってきた乳糖は、通常、小腸内の乳糖分解酵素(ラクターゼ)により分解され、小腸粘膜から吸収されます。
乳糖不耐症ではない人は、上述した流れで乳糖が消化吸収されるため、特に身体には影響はありません。
一方、乳糖不耐症の方は体内にこの分解酵素が少ない(もしくはない)ため、乳糖が小腸で分解されず、残留します。乳糖が腸内に残ることで、例えばお腹を下したり、お腹がゴロゴロする、といった症状が出ます。
乳糖は腸内細菌の餌になるため、悪玉菌が増加して腹痛やおなかの張りなどの症状も出ます。
乳糖不耐症は遺伝や生活環境などによって健康な人であっても起こり得る症状なので、病気ではなく一種の体質と言えます。
また、乳糖不耐症であっても自覚症状がないケースもあります。
お腹がゆるくなったり、下してしまう症状は、体内で処理しきれない乳糖を摂取することで起こり、その許容量には個体差があります。つまり、乳糖の摂取量がその人の許容を超えない限り、乳糖不耐症の人であっても症状として表れることはありません。
もし、普段コーヒーや紅茶に少しだけミルクを入れて飲んでいても大丈夫なのに、牛乳瓶丸々一本など大量に飲むとお腹を下してしまう、という方がいれば、それはあなたが許容量を超えた乳糖を摂取したことが原因である可能性があります。
それ以外にも、腸内環境が整っていたり、お腹を温かくすることで乳糖の分解吸収が促進され、結果的に症状に表れないこともあります。
日本人の◯割は乳糖不耐症
「日本人はもともと乳製品を消化する酵素を持っていない」という話をどこかで耳にしたことがある方もいらっしゃるかもしれませんが、遺伝的に日本人の8割程度が乳糖不耐症と言われています。
なので・・・たぶん私も乳糖不耐症です。
しかし、私も含めて自覚していない場合がほとんどで、日常生活の中でカフェラテを飲んだりヨーグルトを食べていて特に問題がない人は、特別ラクトースフリーの食品を選択する必要はありません。
もし、乳製品を摂取した後はお腹の調子が悪い・・・という悩みを抱えているのであれば、3~4週間程度乳製品を除いた食事を行い、症状が改善するか見てみましょう。
ラクトースフリーの食品
ドイツではすでにラクトースフリーの食品が一般的なスーパーでも多く並んでいます。また、ミルクのコーナーには牛乳に並んで山羊乳、豆乳、ライスミルク、オートミルク、アーモンドミルク、ココナッツミルクなどたくさんのミルクがあります。
ドイツはVeganの人も多いので、こういった代替食品が豊富に取り揃えられているところがいいところだと思います。
また、本来ラクトースが含まれているはずの牛乳、チーズ、ヨーグルトなどでも「ラクトースフリー」のものがたくさんあります。
まとめ
ラクトースフリー=健康といった漠然としてイメージがありましたが、現時点では私は特別ラクトースフリーを選択する理由はなさそうです。
また、日本人に乳製品は向いていないという風の噂についても、個人差がある、という答えが得られたのですっきりしました。
【更新】ラクトース少なめ生活やってます
以前はラクトースフリーじゃなくてもいい、と思っていたのですが、ヨーグルトを食べていると調子が便秘になりがちであることから、最近はラクトース少なめの生活をしています。
ヨーグルトをやめて、牛乳を豆乳やラクトースフリーのミルクに替えたら、以前よりトイレですっきりするようになりました!
コメント
[…] ★第一弾はこちら→ラクトースフリーとは?ラクトースフリーの何がいいの? […]
ドイツ語学習者でドイツに1年ほど住んだことがある者です。
非常に細かなことで恐縮ですが、ドイツ語でLaktoseの読み方は「ラクトーゼ」と認識しています。
なお、私は重度の乳糖不耐症なため、ドイツではいつもラクトースフリーのヨーグルトやチーズ、そしてプロテインを買っていました。日本と違ってラクトースフリーの製品が多くとても便利でした。
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