口腔外科で親知らず抜歯!費用・痛み・食事について紹介します

一ヶ月ほど前、ドイツで親知らずの抜歯をしてきました。

日本の歯医者さんでは「今後問題が出てきたら抜きましょう」と言われていたのですが、ドイツで歯列矯正を始めるにあたり「抜いたほう治療がスムーズにいく」との話だったので、口腔外科で抜歯しました。

抜くこと自体に恐怖感はなかったのですが、その後の痛みや日常生活への影響については不安があり、施術前は心臓がバクバク・・・!!でも、無事に終わってホッとしています。

今回は、これから親知らずの抜歯を予定されている方のために参考になればと思い、抜歯の流れや術後の痛み、費用、おすすめの食事などについて私の経験を共有したいと思います。

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口腔外科での親知らず抜歯の流れ

親知らずを抜歯するにあたり、私はだいたい次のようなスケジュールでやりました。

  • 9月前半:歯医者さんで紹介してもらった口腔外科を初受診(レントゲン写真などを見ながらの状態チェックと注意点などの説明)
  • 9月後半:右側上下の親知らずを抜歯→1週間後に傷口の縫っていた糸を取り除く
  • 10月後半:左側上下の親知らず抜歯→1週間後に傷口の縫っていた糸を取り除く

右側上下の抜歯と左側上下の抜歯の間が1ヶ月空いていたので、最初に抜いた右側の傷口が完全に回復してから左側の抜歯に望むことができました。

私の親知らずの状態について

ここで一旦私の親知らずの状態について補足しておきたいのですが、私の親知らずは上の2本が完全に生えている普通の親知らず。下の2本は歯肉の中に生えている、いわゆる「埋没歯」というやつです。

この埋まっている下の親知らずの根っこがアゴに走っている神経に触れていて、日本の歯医者では「抜くなら大学病院でないといけない(=難易度が高い)」と言われていました。

日本の歯医者さんで「大工事」と言われていた親知らずの抜糸だったので、ちゃんと終わるか不安だったのですが、ベルリンの地元の口腔外科で手術時間約30分(片側上下2本)で終わりました。

親知らず抜歯当日の様子

初診時に手術に関する説明を受けていたので、当日はすぐに麻酔を打って施術開始です。子供の頃の記憶で、この麻酔が痛い!というイメージを持っていたのですが、これもちょっとチクっとする程度でした。

他の方のブログなどを見ると、全身麻酔で抜糸した方もいるようですが、私は部分麻酔でした。

※私は勝手に「ドイツの歯医者さん=全身麻酔」と思っていたのですが、最近は特にリクエストがない場合は部分麻酔みたいです。ちなみに、治療に対して大きな恐怖感を持っている患者のことを”Angstpatient”と呼び、特に治療が怖い人は全身麻酔で行うこともあるみたいです。

その後だんだんと口の右半分の感覚がなくなってきて、この段階でちょっとドキドキしてきました。

困ったのが、助手(みたいな人)がこのタイミングで話しかけてきたことです。術後にもらう処方箋を用意してたんでしょうね、「痛み止め(Schmerzmittel)は持ってるか」とか「会社に提出する診断書はいるか」とか聞いてきて、出来れば麻酔打つ前に聞いてほしかった。

その後はとってもスムーズ、こちらは大切な歯を抜くということでけっこう緊張していたのですが、私の気持ちはお構いなしに慣れた手つきで作業を進めていきます。(本当に流れ作業って感じでした)

綺麗に生えている上の親知らずはたぶん5分くらいで抜けたと思います。痛みや振動は一切なく、歯医者さんの「上が抜けた」という言葉で抜歯されたことを知りました。

時間がかかったのが下の親知らずで、こちらはドリルで細かく砕きながら取り出しました(目をつむっていたので見てないんですが)。たぶん15分くらいかかったと思います。口をずっと大きく開けているのがつらくて「口閉じたいな~」って思ってたところでようやく終わりました。

親知らず抜歯手術後の様子(当日)

手術が終わったらすぐに帰らされます。このあたりのあっさり感もすごいです。処方箋を出してもらった痛み止めと抗生物質、指示されたマウスウォッシュを近くの薬局で買って帰宅しました。

2,3時間後に麻酔が切れるかなーと思っていたのですが、強めに打っていたのか結局その後6時間くらい切れませんでした。というわけで痛みも全くなかったのですが、何をする気にもなれず何となく過ごしました。

当日の食事は?

抜歯当日は歯を磨くな、口もすすぐな、ということだったので何かを食べる気にもなれず・・・って思ってたけど、結局夜8時くらいに何かを口に入れたくなってApfelmark(すりおろしりんご)を食べて、手術していない方の口で水を飲んで早めの就寝。

翌日以降の様子と痛み

翌朝、手術した側の顔のアゴより少し上のあたりが腫れていました。ただ、とてもラッキーなことにこの時点ですでに痛みはなく、普通に生活できました。とは言っても、口がちゃんと開かないのと、手術部位が腫れているので食べ物はおかゆやヨーグルトなど流動食でした。

手術したのが水曜日で、腫れは土曜日の朝には引いていたので、術後3日目の土曜日には食事以外は普通の生活に戻りました。もらった痛み止めは、手術当日と翌日に念の為飲んだ3錠のみでした。

腫れや痛みは軽かったのですが、腫れが引いた後、腫れていた部位(アゴとエラの真ん中あたり)にアザが出来てしまいました。このアザは見た目だけで痛くはないのですが、術後1週間くらい残りました。

1週間後に抜糸した後は口の中の違和感がだんだんとなくなってきて、術後2週間が経つ頃には食事も普通にできるようになりました。

抜歯後のおすすめの食事

親知らずの抜歯後はとりあえず食事をするのが怖いです。そもそも口をしっかり開けないので、何を食べるにも小さなスプーンにのせてちょっとずつ食べていました。

しっかり口が開いて噛めるようになるまでは、そのまま飲み込むか、舌で潰せるくらいの柔らかい食事がストレスなく食べられておすすめ。私が食べていたものを挙げてみました。

  • ヨーグルト
  • すりおろしりんご
  • フルーツジュース
  • 柔らかいおかゆ・雑炊
  • かぼちゃスープ
  • お茶漬け

「親知らずの抜歯の穴がふさがっていない時に乳製品を食べるのは良くない」とドイツ語のサイトで見つけたので、とりあえず1週間は牛乳やチーズは食べないようにしました。なので、上に書いてあるヨーグルトは豆乳ヨーグルトです。(抗生剤を飲んでいる場合は気にしなくても良かったみたいですが、気になる人はお医者さんに聞いてみてくださいね)

口腔外科での抜歯費用

抜歯の費用は左右上下の全ての処置が終わってから、請求書が家に届きました。

書かれていた金額は合計約12万円!5万円くらいだと思っていたら全然違いました。

でしたが、そこから保険が適用されて自己負担は3万円くらいだったと思います。ちなみに、ドイツでは処方箋を出せれて買った薬の費用も保険でカバーしてくれるので、施術日当日に買った痛み止めや抗生剤のお金も、後日保険会社から支払われました。

ドイツで親知らずを抜歯する方法

最後にドイツで親知らずの抜歯を検討されている方に向けて、いくつか情報共有。

ドイツでは、親知らずの抜歯は一般の歯医者さんではなく、口腔外科(Oralchirurgie)で行います。加入している保険によっては紹介状が必要になるため、まずは普通の歯医者に行って相談することをおすすめします。私は歯のクリーニングをした歯医者さんから紹介してもらいました。

海外の歯医者ってなんとなく怖いイメージ(どんなことされるんだろう・・・)がありましたが、全く問題なかったので安心してください!ちなみに親知らずはドイツ語でWeisheitszahn

歯のクリーニングについては詳しくはこちらで紹介しているので、よかったら合わせて読んでみてください。

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まとめ

日本で「大工事になる」と言われていた親知らずの抜糸でしたが、歯医者さんの腕が良かったのか術後の痛みもほぼなく、とってもスムーズに終わりました。この後、反対側(左側上下)の抜糸が残っているのですが、これも同様にスムーズに終わりますように・・・と願っています。

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コメント

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