ドイツで親知らず抜歯ーー麻酔・痛み・術後の回復や食事について
一ヶ月ほど前、ドイツで親知らずの抜歯をしてきました。
日本の歯医者さんでは「今後問題が出てきたら抜きましょう」と言われていたのですが、ドイツで歯列矯正を始めるにあたり「抜いたほう治療がスムーズにいく」との話だったので、口腔外科で抜歯しました。
抜くこと自体に恐怖感はなかったのですが、その後の痛みや日常生活への影響については不安があったので、今後親知らずの抜歯を予定されている方のために参考になればと思い、私の経験を共有したいと思います。
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ドイツで親知らずを抜歯するには
一般の歯医者さんではなく、口腔外科(Oralchirurgie)で抜いてもらいます。私は歯のクリーニングをした歯医者さんから紹介してもらいました。
海外の歯医者ってなんとなく怖いイメージ(どんなことされるんだろう・・・)がありましたが、全く問題ありませんでした。詳しくはこちらで紹介しているので、よかったら合わせて読んでみてください。
親知らずはドイツ語でWeisheitszahnと言います。
抜糸の流れとしては、初回はレントゲン写真などを見ながらの状態チェックと注意点などの説明、2回目に抜歯、抜歯1週間後に傷口を縫っていた糸を抜いて終わりです。
私の親知らずの状態について
ここで一旦私の親知らずの状態について補足しておきたいのですが、私の親知らずは上の2本が完全に生えている普通の親知らず。下の2本は歯肉の中に生えている、いわゆる「埋没歯」というやつです。
この埋まっている下の親知らずの根っこが顎に走っている神経に触れていて、日本の歯医者では「抜くなら大学病院でないといけない(=難易度が高い)」と言われていました。
日本の歯医者さんで「大工事」と言われていた親知らずの抜糸だったので、ちゃんと終わるか不安だったのですが、ベルリンの地元の口腔外科で手術時間約30分(右側上下2本)で終わりました。
抜糸当時の様子
初診時に手術に関する説明を受けていたので、当日はすぐに麻酔を打って施術開始です。子供の頃の記憶で、この麻酔が痛い!というイメージを持っていたのですが、これもちょっとチクっとする程度でした。
他の方のブログなどを見ると、全身麻酔で抜糸した方もいるようですが、私は部分麻酔でした。
※私は勝手に「ドイツの歯医者さん=全身麻酔」と思っていたのですが、最近は特にリクエストがない場合は部分麻酔みたいです。ちなみに、治療に対して大きな恐怖感を持っている患者のことを”Angstpatient”と呼び、特に治療が怖い人は全身麻酔で行うこともあるみたいです。
その後だんだんと口の右半分の感覚がなくなってきて、この段階でちょっとドキドキしてきました。
困ったのが、助手(みたいな人)がこのタイミングで話しかけてきたことです。術後にもらう処方箋を用意してたんでしょうね、「痛み止め(Schmerzmittel)は持ってるか」とか「会社に提出する診断書はいるか」とか聞いてきて、出来れば麻酔打つ前に聞いてほしかった。
その後はとってもスムーズ、こちらは大切な歯を抜くということで多少は緊張しているのですが、私の気持ちはお構いなしに慣れた手つきで作業を進めていきます。(本当に流れ作業って感じでした)
綺麗に生えている上の親知らずはたぶん5分くらいで抜けたと思います。痛みや振動は一切なく、歯医者さんの「上が抜けた」という言葉で抜歯されたことを知りました。
時間がかかったのが下の親知らずで、こちらはドリルで細かく砕きながら取り出しました(目をつむっていたので見てないんですが)。たぶん15分くらいかかったと思います。口をずっと大きく開けているのがつらくて「口閉じたいな~」って思ってたところでようやく終わりました。
術後の様子(当日)
手術が終わったらすぐに帰らされます。このあたりのあっさり感もすごいです。処方箋を出してもらった痛み止めと抗生物質、指示されたマウスウォッシュを近くの薬局で買って帰宅しました。
2,3時間後に麻酔が切れるかなーと思っていたのですが、強めに打っていたのか結局その後6時間くらい切れませんでした。というわけで痛みも全くなかったのですが、何をする気にもなれず何となく過ごしました。
当日は歯を磨くな、口もすすぐな、ということだったので何かを食べる気にもなれず・・・って思ってたけど、結局夜8時くらいに何かを口に入れたくなってApfelmarkを食べて、手術していない方の口で水を飲んで早めの就寝。
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その後の様子
翌朝、手術した側の顔のアゴより少し上のあたりが腫れていました。ただ、とてもラッキーなことにこの時点ですでに痛みはなく、普通に生活できました。とは言っても、口がちゃんと開かないのと、手術部位が腫れているので食べ物はおかゆやヨーグルトなど流動食でした。
手術したのが水曜日で、腫れは土曜日の朝には引いていたので、術後3日目の土曜日には食事以外は普通の生活に戻りました。もらった痛み止めは、手術当日と翌日に念の為飲んだ3錠のみでした。
腫れや痛みは軽かったのですが、腫れが引いた後、腫れていた部位(アゴとエラの真ん中あたり)にアザが出来てしまいました。このアザは見た目だけで痛くはないのですが、術後1週間くらい残りました。
1週間後に抜糸した後は口の中の違和感がだんだんとなくなってきて、術後2週間が経つ頃には食事も普通にできるようになりました。
最後に
日本で「大工事になる」と言われていた親知らずの抜糸でしたが、歯医者さんの腕が良かったのか術後の痛みもほぼなく、とってもスムーズに終わりました。この後、反対側(左側上下)の抜糸が残っているのですが、これも同様にスムーズに終わりますように・・・と願っています。
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