悪魔の山”Teufelsberg”とは
Teufelsberg(トイフェズベルグ)は、ベルリン市内からさほど離れていない所にある標高120mの小さな山。公園や湖はあるものの山がないベルリンでは一番高い山です。
この山・・・日本語で訳すと「悪魔の山」と呼ばれ、ベルリンの地元紙Berliner Zeitung(ベルリン新聞)では、ベルリンで行ってはいけない10のことのうち、信号無視などの当たり前のことに並んで「ガイドなしにTeufelsbergに行くこと」があげられるほどヤバイ山。
怖いけど行ってみたい、行ってみたいけど怖い・・・ということでちょっと調べてみました。
Teufelsbergの歴史と怪しい噂
まず、この悪魔の山は自然によって作られたものではなく、人口の山です。第2次世界大戦によって破壊された建物の瓦礫が積み上げられて出来たものです。冷戦時代にはこの山の頂上にアメリカ軍が盗聴兼見張りのための施設を作りました。人口山の下層部にはナチス時代の軍事学校や大規模な地下壕が埋まっているなんて噂もあります。
そのような暗い歴史によって生み出された悪魔の山ですが、廃墟となっている現在の建物の内部は様々なアーティストによって落書きイラストが描かれて、Eastside Gallery(※)のような立ち位置で観光地化しています。
※ベルリンの壁の崩壊後、たくさんのアーティストが壁に絵を描いたストリートギャラリー
Teufelsbergの内部
出典:http://tagebuch-von-s.blogspot.de/2014/10/teufelsberg.html
出典:https://teufelsberg-berlin.de/content/7-fuehrungen
内部のギャラリーに加えて、最上階からの360度のパノラマも見どころの1つです。天気の良い日に行くとベルリンの街が一望できてとても気持ちがよさそうです。
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Teufelsbergの行き方
現在は個人で勝手に訪れてはいけないようなので、ガイドツアーに参加する必要がありそうです。
★Terfelsberg観光局HP:https://teufelsberg-berlin.de/content/7-fuehrungen
この観光局のHPがけっこうポップで、ロゴは悪魔のデザインがされていてなんかかわいい。HPのトップ画面でも「あなたの喜んでお迎えします」といったメッセージが書かれていて、負の遺産のイメージはあまりないのかもしれません。
ガイドツアーは何種類かあり、90分間の歴史的な背景の説明がついたツアー(15euro)は金土日に開催されている他、自由散策ツアーは毎日朝10時から(8euro)、さらに夜のTeufelsbergを楽しめる夜間ツアーも定期的に開催されています。(2018年3月時点)
年間チケットも売っているようですが、買い求める人、いるのでしょうか。
まとめ
名前こそ恐ろしいですが、今では歴史と景色が楽しめるスポットとして愛されているみたいですね。ベルリンの壁然り、暗い歴史を観光スポットに変えてしまう精神がなんともドイツっぽくて素敵だなと思いました。
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