月経カップとは?5年使ってる私がメリット・デメリット・使い方を紹介

月経カップ

「月経カップ」というものをご存知でしょうか。

日本ではまだあまり知名度がありませんが、欧米などでは広く普及している生理用品です。

紙ナプキンやタンポンのような使い捨てのものではなく、洗って何度でも使えるので経済的、という利点のほか、体に及ぼす影響や使用感など、憂鬱になりがちな生理を乗り越えるためのメリットがたくさんあり、私は5年ほど前から使用しています。

今回は

  • 月経カップとは?
  • 私が紙ナプキンの使用をやめた理由
  • 月経カップのメリット・デメリット
  • 月経カップの使い方、使用した感想

を紹介します。

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月経カップとは

月経カップとは、医療用のシリコンや天然ゴムなどで作られたカップ型の生理用用品です。

紙ナプキンやタンポンなどが経血を吸収させるものであることに対して、月経カップは膣内に装着し、カップで経血をキャッチする仕組みになっています。

月経カップの使い方

使い方は簡単。慣れるまで少し時間はかかりますが、慣れてしまえばタンポンや紙ナプキンよりも快適です。

つけ方

  1. カップの口を小さく折りたたむ(折りたたみ方にいくつかやり方がありますが、私はある一点の両サイドを折り曲げて三角のような形にしています。その他、全体的に小さく折りたたむ方法もある)
  2. リラックスして、膣に入れる
  3. 全体を入れ終わったら、手を離してカップを広げる(完全に入れ終わる前にビビッて手を離すと、中途半端な所でカップが開いて逆に痛いです。思い切って奥まで入れてしまうのがポイント)
  4. カップの先っぽの突起を回して、カップがちゃんと開いていることを確認(って手順書には書いてますが、個人的には回ることを確認できたことはないです)

柔らかい素材ではあるものの、ぱっと見、そこそこ大きいです。

なので、最初はちょっと使うのが怖いかもしれません。ただ、途中で指を離したりすると逆に痛いので勇気を持って入れてしまうのがポイントです。ネジみたいにちょっと回転させながら入れるのもアリです。

取り出し方

  1. カップの突起をできるだけ外に引っ張る
  2. 外に出てきたカップを指で押して、膣内でカップを少し凹ませる
  3. そのままゆーっくり引き出す

個人的には、着ける時より外す時の方が簡単です。始めは「これちゃんと取り外せるかしら?」って不安になりましたが、約5年間の使用期間で取り出せなかったことは一度もありません

無理に引き出そうとすると膣内を傷つけてしまう可能性もあるので、焦らず、カップを小さく畳んでから、ゆっくりと取り出すことがポイントです。

また、勢いよく引っ張ると、取り出した時に中の経血が飛び散ってしまう可能性があります。慣れていない時はお風呂場など洗い流せる場所でやることをオススメします。

月経カップのメリット・デメリット

私は5年前に紙ナプキンから月経カップと布ナプキンに代えてから生理のストレスがかなり減りました。

多くの女性に使って欲しいので、私が考えるメリット・デメリットについて紹介します。

メリット

  • ゴミが出ない
  • 1回装着すると8時間くらいは変えなくてもよい。経血量が減った生理後半だと、1日中つけてても大丈夫
  • 交換する必要がないので、出かける時の荷物が減る
  • ヨガ、ジョギングなどの軽い運動、入浴ができる
  • 経血が臭くない(元々ニオイの原因は、経血と化学物質が反応することによるものだそう)
  • 経済的

トイレに行くたびにナプキンを交換することが非常に面倒くさいと感じていたので、半日くらいのお出かけであれば交換せずに済むことが、個人的には一番のメリットです。

また、月経カップは使いまわしができるので、生理用ナプキンを頻繁に買い足す必要がありません。

1回の生理で利用するナプキンの代金が計300円として、1年間で3600円。生理が始まるのを12歳、終わるのを52歳、途中に妊娠する期間を5年間と仮に設定すると、35年間で126,000円

一方、月経カップなら2000~5000円で何度も再利用できます。

デメリット

  • 装着時、違和感や痛みを感じることがある
  • 外出先での交換する場合、ちょっと面倒くさい
  • 慣れるまで時間がかかった

紙ナプキンのように下着にさっと敷いて完了!という手軽さはないので、月経カップもある程度面倒くさいと言えば面倒くさいです。

災害対策にも

月経カップは、資源が豊富でないアフリカなどの国で利用が広まっているという記事を目にしたことがあります。清潔なナプキンが手に入らなくて困っていた女性たちが、月経カップを持っていることでナプキンを買う必要がなくなったのです。

日本でも、例えば地震などの災害時にはナプキンがすぐに手に入らないかもしれないので、災害グッツとして1つ持っておいても良いかもしれません。

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私が紙ナプキンをほぼ使わない理由

月経カップや布ナプキンを使い始めてから、紙ナプキンはほとんど使わなくなりました。今は、1回の生理で、2枚(夜用1枚、昼用1枚)使うくらいです。

紙ナプキンをやめたきっかけの1つに、ヨガを始めたことがあります。

ヨガを始めてから、健康管理や食生活に気を使うようになり、余計な(不必要な)ものを体に取り込みたくないと思うようになりました。

例えば、食品添加物や農薬は現代の食品産業にとっては必要なものですが、体にとって必要なものかと言えば不要なもの。

そういった不要なものを出来るだけ体内に入れない生活について考える中で、たまたま現在も多くの女性が利用している紙ナプキンについての話を聞くことがありました。

言われてみれば、不思議ですよね。

紙ナプキンってなぜあんなに真っ白なのでしょうか。

なぜあの薄さであんなにも水分を吸収するのでしょうか。

それは、漂白されたポリエステル、ポリプロピレン、レーヨンなどが使われているからです。内部には吸水性を高めるための物質や、消臭剤、香料など、たくさんの化学物質が使われています。

多量の化学物質が使われ、「ケミカルナプキン」とも呼ばれる物体が、ヒトの体の中でも特に粘膜が露出してデリケートな部分に定期的に長時間触れている状態になっているのです。

直接口から入る毒だけでなく、肌から吸収される毒素の影響は、PMSや生理痛だけでなく、不妊やガンの原因にもなり得ると言われています。

ただし、私はナプキンを製造している会社の内部の人間ではありませんので、実際のところどのような物質がどれくらい使用されていて、人体への影響についてどれくらい検証・保証されているのかわかりません。

ナプキンを販売している会社がスポンサーになっていることが多いですから、テレビではこういった事実は紹介されないでしょう。

ですが、世の中で売られている紙ナプキンが化学物質を大量に使用した「ケミカルナプキン」であることが仮に事実であったとして、それが人体に悪影響を及ぼす可能性があるなら、この先何十年も利用し続けることに抵抗を感じました

もともと毎回取り替えて「使い捨てる」ことが面倒くさいと感じていたので、この情報を知ったことをきっかけに「再利用可能な生理用品」について興味を持つようになり、布ナプキンと月経カップを使うようになりました。

5年以上月経カップの使っている感想

たまに、生理用ナプキンなどのCMで「生理を忘れられる」なんて言われますが、月経カップでもさすがに生理を忘れることは無理です。

ただ、外出先のトイレでのナプキンの交換のストレスがなくなったので、生理中にナプキンを持ち歩かなくても良くなったのはかなり嬉しいですね。

月経カップは痛い?

最初は入れるのがちょっと怖かったり、出し入れの時に痛みを感じたりすることもあります。

私は、使い始めてから、外出先でも取り替え(一度取り出して経血を捨ててから、もう一度着ける)が出来るようになるまで4~5ヶ月かかったような気がします。

最初は休日など家にいる時や短時間の外出時だけ着けてみるのがおすすめ。慣れるまでは多少時間がかかるので、のんびり慣れていったら良いと思います。

月経カップはどこで買える?

私が今住んでいるドイツではドラックストアで手軽に買えますが、日本では通販などが主な購入手段でしょう。私は楽天で2000円くらいで購入した記憶があります。(たしかフランス製のフルールカップ)

最近では、日本人の体型に合わせて設計された日本製の月経カップも販売されています。

日本製のカップには、外す時に経血が漏れてしまわないようにカップの上部に羽がついています。私も外す時に何度か漏れてしまったことがあるので、これはとても便利だと思います。

使い方やアフターサービスを日本語で受けられるのも安心ですね。

月経カップにはサイズや形などいくつか種類があるので、購入する際にはご注意ください。こちらの販売サイトで詳しく解説されていますよ。

まとめ

使い始めてから、あまりの快適さに何人かの友人に熱心にすすめたのですが、たぶん実際に使ってくれている人はいないんじゃないかなぁと思います。

つけ方にコツがいるので、どうしても慣れない人もいると思いますが、1つ2000~5000円くらいで買えるので、一度試してみるのをおすすめします!生理のストレスがほぼなくなりますよ。

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