【国際結婚】私が夫婦別姓にした理由5つと圧倒的なメリット1つ

先日、海外(ドイツ)で結婚しました。結婚後の名字については、悩んだ結果そのままにすることにしました。

日本人同士の結婚でも夫婦別姓を指示する声が強まっていますが、実際のところ夫婦別姓ってどうなの?という疑問を持っている方も多いと思います。

この記事では、私が国際結婚で夫婦別姓をした理由とそれによるメリットについて紹介します。

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そもそも夫婦別姓とは

夫婦別姓とは、結婚後も夫婦がそれぞれ結婚前の氏を称することを認める制度のこと。一般的には「選択的夫婦別姓制度」、法務省では「選択的夫婦別氏(べつうじ)制度」と呼ばれています。

現在の日本の法律では、結婚に際して配偶者のどちらかが必ず氏(名字)を改めなければならず、女性が男性の氏に改めるケースが圧倒的多数なのが現実です。

国際結婚は基本的に夫婦別姓

日本人同士の婚姻は夫婦同姓であることが定められているのに対して、日本人と外国人の国際結婚では、夫婦別姓が基本です。

結婚後に夫(妻)の名字に変更したい場合には、手続きを行う必要があります。何もしなければ夫婦別姓になるというわけです。

私が夫婦別姓を選択した5つの理由

入籍に向けて準備を進める中、結婚後の名字についてはなかなか決まりませんでした。

彼氏(現在の夫)は基本的に「自分で決めたらいいよ」というスタンスで、特に夫婦が同じ名字を持つことへのこだわりはなかったので、どちらにすべきか色々と考えました。

結婚後の名字について入籍前にベルリンの戸籍局に伝えておく必要があったのですが、決断したのは入籍1~2ヶ月前くらいだったと思います。

私が最終的に夫婦別姓にすることを選んだ5つの理由を紹介します。

海外でも日本の名字で問題ない

結婚する前からすでに4年ほどドイツに住んでいたのですが、日本の旧姓で困ることがほとんどなかったことが理由の1つです。

特にベルリンは移民を含めて外国人が多いです。私は仕事柄色々な人の名前を見るのですが、ドイツ人以外にもロシアなど東欧系の名前をけっこう見ます。

たまに読み間違えられることはあっても、名前で何か差別的な扱いを受けたこともないので、どうしても夫の姓に変える必要性を感じませんでした。

諸々の名義変更が面倒

名字を変えることで発生する諸々の手続きが面倒だった、というのも大きな理由。

日本とドイツの銀行口座、クレジットカード、保険、パスポートなどあらゆるものの名義変更の手間を想像するとゾッとします…。住所変更と違って名義変更はオンラインでできないケースもあるので、日本に帰国した時にやらないといけなくなるのもストレスでした。

日本に帰国した時の利便性

将来日本に帰った時のことも考えました。ドイツで日本の名字でいても特に不便はないけど、日本で外国姓は目立つなぁ…と。

ドイツでは基本的にファーストネーム(名前)で名乗るのに対して、日本は色々な場面で名字を使います。ドイツで自己紹介する時は「I’m Yuri」と名前をいうけど、日本では名字を言いますよね。

未だに役所や銀行などで使う機会があるハンコのことも考えました。登録してあるハンコは日本の名字なので、外国姓になると夫の名字のハンコを作る(?)か、下の名前のハンコで再度印鑑登録しなければいけません。

夫婦別姓が認められていない日本人同士の婚姻では、こういった諸々の手続きを夫婦どちらかが必ずやっているなんて、本当にすごいですね。

ダブルネームは手続きが多い

夫の名字にするか、自分の名字をそのまま保持するか、という2択に悩む前は、夫と自分の名字の両方を入れたダブルネームにする予定でした。クルム伊達公子さんみたいな感じですね。

当初ダブルネームでベルリンの戸籍局に申請したら、担当者から「ちょっと待って」という忠告が。色々と調べてみると、ダブルネームは次のような具合でちょっと面倒なことが分かりました。

  • ドイツではダブルネームの選択はできる
  • 日本でダブルネームを名乗りたい場合、家庭裁判所にて「なぜダブルネームでないといけないか」を説明し、承認を得なければいけない(日本に帰国しての手続きが必要)
  • ドイツではダブルネーム、日本では旧姓のままという選択肢もあるが、国によって「正式名称」が変わるのは混乱する可能性がある

思ってた以上にダブルネームはハードルが高かったので、諦めました。

日本の将来の対応に期待

今は日本人同士の婚姻では夫婦は同姓である必要がありますが、最近は夫婦別姓を求める声も強まっていると思います。

戸籍管理の問題など課題もあるようですが、私がおばあちゃんになる頃には夫婦別姓が認めらているのではないか、という期待もこめて、夫婦別姓にしました。

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夫婦別姓のメリット

結婚してまだあまり日が経っていないので、夫婦別姓で良かったのか、やっぱり夫と同じ姓を名乗った方が良かったのかはわかりません。

とりあえず現時点で私が感じている夫婦別姓のメリットを書いてみました。

とにかく手続きが楽

正直、メリットは「手続きが楽」の一言に過ぎます。本当に楽でした。ほぼ何もしてません。

日本で日本人と結婚した友達は、1日仕事の休みを取って銀行やらパスポートやらの名義変更を一気に行ったそうで、かなり面倒だったそう。

夫婦のための作業なのに、名前を変えるという大きな決断をした方(多くの場合女性)に負担がかかるのもなんか納得できない感もあります。パスポートの名義変更なんて手数料取られますしね。

あと、結婚したばかりでこんなことを書くのはあまり縁起が良くないですが、仮に将来離婚して名字が旧姓に戻った場合、同じ手続きをもう一度するのはもっと面倒そうです。

夫婦別姓のデメリット・懸念点

最終的に夫婦別姓を選択した私が、夫婦別姓で将来困るかもしれないと懸念している点が2点あります。

名前だけでは夫婦と分かりづらい

やはり名前だけ見ると夫婦だとわかりづらいことは、夫の名字に変更することを考えた一番の理由です。

国際結婚で夫婦別姓を選択した方のブログなどを見ていると、同じように「夫婦の証明がしづらい」ことを気にしている人も多いよう。いちいち婚姻証明書で見せなくちゃいけないのも面倒。

日本では薬指に指輪をしてて、一緒に住んでいても、「結婚してないのかな?(事実婚)」って思われそうです。

これについては、私は次の対策を取ることにしました。

  1. パスポートに夫の名字を別名併記する
  2. 非公式の場では夫の名字を名乗る

①のパスポートの別名併記については、領事館のHPなどを見ている限りできそうな雰囲気。次のパスポートの更新のタイミングでやってみようと思ってます。

ネームプレートがごちゃつく

これは同棲しているカップルでもある問題だと思います。

今住んでいる部屋は彼名義で契約しているので、ネームプレートの正式な枠には彼の名字だけが書いてあります。

ですが、それだと私宛の手紙や小包が届かないので、郵便受けに別枠で私の名字を書いたり、住所と一緒に「c/o(XX様方)」と書いてもらったりする必要があるのです。

夫と同じ姓になればこういった小細工をする必要がなくて楽なんですが、まぁそこまでの手間ではないので良しとしてます。

夫婦としての一体感は?

「夫婦別姓じゃ結婚した実感が沸かない!」という意見もあるかもしれません。私自身、夫婦別姓にするか悩んでいた時に考えていました。

ですが、実際に結婚してみると、名字以外にも結婚を実感する機会はたくさんあります。色々な人から「結婚おめでとう」と言ってもらえたり、結婚指輪をはめるようになったり、入籍した日の写真を見たり…

私は名字が変わらなくても十分に結婚した実感を味わっているので、夫婦としての一体感は心配しなくていいんじゃないかな。

長く結婚生活を続けている中でどうしても夫婦で同じ姓を持ちたくなった場合には、手続きは面倒ですが変えることもできるようですしね。

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まとめ

私は入籍後の名前についてけっこう長い期間悩みました。最終的には夫の姓に変えるメリットよりも、変えないメリットの方が多かったので、夫婦別姓にしました。

ドイツでは名字を使う機会がほとんどないので、特に日本での利便性はけっこう重要でしたね。(私の職場では、私の名字はずっと間違えたまま認識されてます。それくらい仕事でも名字は使ってないです。)

私の体験が、同じように国際結婚での名字について悩んでいる方の参考になれば幸いです。

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